医療、福祉に貢献するために

医療、福祉に貢献するために
~ 株式会社メディチュア Blog

2017/09/22

需要減少時代における新入院患者確保戦略展開の留意点

CBnewsに新入院患者の確保に関する記事を掲載いただいた。
とは言っても、よくありがちな「集患戦略」というような視点ではなく、医療需要減少時代における戦略展開の留意点を述べさせてもらった。データ分析も独特な観点のものを示したつもりだ。

あるクライアントでは、数年前からこの切り口でのデータ分析結果を見せ、戦略を立てる際の参考などにしてもらっている。また3つの「広げる」考え方は、昨年は国立大学病院向けの講演で話をさせていただいた。つまり、今回のCBnewsの記事は数年温めていた内容とも言えるのだが、診療報酬改定の議論本格化を前にあえてこの内容をテーマにしたのは、診療報酬による誘導だけで、地域の医療システムの最適化を促すことには限界があり、地域医療構想等の概念が重要であるということを述べたかったためである。

余談だが3つの「広げる」。プレゼン用のスライドもあるのだが、3つを3次元に置き換えて、立体的にきれいに見せたい・・・と思ったものの、自分にビジュアル的なセンスがなく、イマイチな資料になってしまっている。残念だ。

2017/09/21

再入院率減少プログラムは個別医療機関の対策を超えている

COPDの再入院率減少プログラムについて話を聞いてきた。アメリカでは入院報酬の包括払い制度において、再入院率に応じたペナルティの制度が始まっている(詳しくは下のリンク参照)ことや、再入院費用自体が包括化されてしまうことが背景にある。再入院率を減少させることは病院経営に直結するため、重要な取り組みとして認識され始めているのだ。

取り組み自体は、下記のレポートを参照いただきたいが、要は、病院に入院中の患者に対する取り組みは、取り組み全体のごく一部で、様々な職種が長期間にわたって接触し、取り組みを行っている。


日本の現状にあてはめると、かかりつけ医やかかりつけ薬局の努力が入院診療報酬の向上につながるような状態になっている。

もし、再入院率減少に対するインセンティブを日本でも導入しようとしたら、現状の日本の診療報酬制度において、アウトカムでかかりつけ医・かかりつけ薬局・他院と自院に対し同時に評価するようなものはない。(ストラクチャーやプロセスでは評価する制度がある。周術期の口腔ケアや、感染対策防止加算等)

再入院率減少策をより効果的にするにはアウトカム評価が重要であり、その取り組みが広い領域・多職種にわたることを考慮するならば、既存の包括化(1日の入院包括化、1入院の包括化)の概念を越えた1エピソードの包括化などの新しい報酬制度が必要かもしれない。また、その場合に、かかりつけ医・かかりつけ薬剤師・病院間の利益配分などの新しい考え方が必要になるかもしれない。

ちょうど、先日、NEJMに再入院リスクに関して、患者の影響を排し病院の影響を独立評価できるかどうか検討した論文において、病院のクオリティの高さが、患者ファクターとは独立し、再入院率に貢献していることが示唆されたと述べられていた。(下記参照)

Hospital-Readmission Risk — Isolating Hospital Effects from Patient Effects — NEJM: Special Article from The New England Journal of Medicine — Hospital-Readmission Risk — Isolating Hospital Effects from Patient Effects

再入院率を正当に評価することは、よりよい医療が受けられることに繋がるはずである。アウトカム評価の時代は着実に近づいてきている。

2017/09/20

日本では予防接種を薬局で打つような時代が来るのか?

ウォルマートの入口で見たインフルエンザの予防接種、今日打てますよという広告。


店内でさすがに写真は撮れないので入口から見たところまで。(入口から遠くを撮っているのでボケボケになってます・・・)


処方薬の受取か、インフルエンザの予防接種かどちらか分からないが、薬局の窓口の前には、二人ほど待っている人がいた。

ドラッグストアのWalgreensもTargetもCVSも、そして小売業がメインのWalmartも、薬局関連のサービス内容に差は見られない。

日本の今後を想定する上で、面分業が進むのであれば、こういった形態の進化系・・・となるのだろう。ただここ最近の日本の薬局の動きは、門前から敷地内・門内へ勢いが活発化しているだけに、処方薬は門内・院内に、在宅対応もそちらで・・・という方向もありえるように思う。診療報酬次第で、ドラッグストアでは、調剤スペースを割き、薬剤師を配置するよりも、化粧品などの高利益率の商品を充実させるという方針も十分にありえるのではないだろうか。

かかりつけ薬局の推進や薬局での簡易検査実施などの延長線上にミニッツクリニック開設や予防接種実施が考えられると思っていた。しかし、門内薬局等の議論動向を見ていると、直近はそちらの議論に終始してしまい、本質的な受療行動を変えるような大胆な改革には至らないだろう。

Flu Shots - Walmart.com


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