2012/12/01

診療報酬制度が変わるかも??  ・・・いや、変わらないかも。

個人のフェイスブック(下の画像にリンクをはってあります)に簡単なコメントを書いたのだが、日本維新の会が公約「骨太2013-2016」にを29日に発表した。


以下、一部を抜粋
医療・福祉の成長産業化(案)
1、診療報酬点数の決定を市場に委ねる制度へ。
2、混合診療の解禁。




これは、誰が中心での「成長」産業なのだろうか。医療者? 保険者? 国民? 国会で議論してくれたら良いポイントなだけに、公約だけで終わってしまうのは勿体無い



医療・福祉の成長とは、医療費・介護費の「増加」を指しているのか?
おそらく、そういった意味は薄く、医療や福祉で成功事例を創出し、日本国内への展開と、さらには海外へ進出することを後押ししたいのだと思う。

1点目。診療報酬点数の決定を市場に委ねる、とは、皆保険制度下の公定価格の決定を市場に委ねるのか(中医協のオープン化、自由市場化)、それとも、各医療機関毎に点数自体の決定権を委ねるのか(診療報酬点数の公定価格廃止や、最高価格制度、値引き制度の導入等)、両者は全く意味が変わってきてしまう。
どちらにしても、日本の医療が根底から変わる可能性があり、良くなるかもしれないし、悪くなるかもしれない。この議論は面白いのではないだろうか。

2点目。混合診療の解禁は、これまでも議論がなされており、主な論点はwikipediaの項目が分かりやすい。また、『「病院」がトヨタを超える日』という北原先生が書いた本も、混合診療のことに触れられているので、読んでみるのもよいと思う。

 

医療・福祉の議論が活発になることは良いことだ。

横一列にずらーっと並んだ党首討論を見て、討論なんてできっこない!と思った。政策、公約を考えている人は、頭の良い人たちなんだろうけど、トップは、椅子取りゲームをしているようにしか見えなかった。

投票日まで、各政党、立候補者の政策・主義主張を見極めなければ。これも、大事な「医療に貢献する」ためのアクションのはずだ。