医療、福祉に貢献するために

医療、福祉に貢献するために
~ 株式会社メディチュア Blog

2013/05/29

情報の資源化 ~Data.Medicare.gov、これ、いいなぁ~

事ある毎にブログでも書いているが、日本はなかなか医療の情報開示が進まない。DPCデータが一部公開されるようになったことは大きな進歩だが、国が持っている多くのデータは開示されていないものが多い。またDPCデータにしても二次利用しにくいという問題もある。

アメリカの例だが、メディケア・メディケイドのデータを積極的に開示する動きが加速している。
下のサイトhttps://data.medicare.gov/は非常に見やすい作りで、かつ、利用しやすいような配慮がなされている。



例えば、下のような動画まで用意されている。

 

何でも公開すればよいというものではないが、こういった方向性は見習ってもらえないだろうか。こういった取り組みこそ、情報の『資源化』だ。そう、日本の資源は情報だ。

2013/05/28

女性手帳、なぜここまで批判されたのか?

女性手帳、配布は当面見送りになったようだ(そもそも検討しはじめた段階で配布することは決まってなかったはずだが)。
不評の「女性手帳」当面配布見送りへ NHKニュース

女性の生き方を決めるものでも、女性を産む機械と決めつけるものでも、高齢出産を否定するものでも、なんでもなく、どうしたら「産みたい人が産みやすく」「そうでない人も生きやすく」社会全体が良い方向に進むことができるだろうか、という議論の中の1アイデアが「女性手帳(この名称も決まっていなかったはず)」である。日本の周産期医療において、質の高さに貢献し海外でも真似されている「母子手帳」を参考にできないか。「教育」というキーワードも出ていたように、これから手段とタイミングを検討していく・・・というときに、世論から大批判を浴びてしまった(ように感じた)。 

批判の内容も分からなくもない。少なくともマスコミの情報だけで判断すると批判はもっともだ。「高齢になったら妊娠・出産にリスクがあることはみんな知っている」という意見は、確かにそうかもしれない。でもそんなことをわざわざ手帳で配ろうとするほど、タスクフォースが実のない議論をしていたのだろうか。第1回、第2回の資料を見ても、そういった内容ではないように思う。

第3回のタスクフォースの資料が公開されたあと、自分の印象を率直にTwitterに書いていた。

このツイートに書いたように、マスコミは意図的に流す情報をコントロールし、この話を潰したかったのだろうか。

結局、手帳の配布は見送りになった。将来振り返った時に、手帳配布を見直したことで、ゼロベースで議論を重ねることができ、よりよいアイデアが生まれ、価値観の多様性を考慮した生殖医療の理解や社会環境の整備につながった、と思えるようになることを期待したい。

2013/05/29 追記: 「手帳を配る」というアイデアに対する素直なリアクションとして「反対」というのは適切だと意見をもらった。自分の思考が「何かすべき」と偏ってしまって、なぜ皆は深く考えず反対するんだ?と考えてしまったことを反省。自分にとっても様々な意見を参考にする良い機会と捉えたい。

クラスに1人は体外受精で産まれてきた子供がいる時代



昨日、厚生労働省で「第2回 不妊に悩む方への特定治療支援事業等のあり方に関する検討会」を傍聴してきた(資料等は下のリンク参照)。

不妊に悩む方への特定治療支援事業等のあり方に関する検討会審議会資料|厚生労働省

今回は学校教育における妊娠や不妊などの内容について文科省から説明があり、教科書行政の一端を垣間見ることができた。

文科省からの説明では教科書も引用され(http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r98520000032xh1-att/2r98520000032zz9.pdf)、これまで性教育の中で高齢になると妊娠する可能性が低下したり、リスクが高まることを指導していなかった、高校は今年の教科書から多少記述が増えた、といった説明だった。

参加していた委員からは「卵子は有限であること、卵子の機能が劣化することを説明しなければ、高齢になると妊娠しにくくなることの本質が伝えられない」「不妊治療の説明で、『薬での排卵誘発がもっとも一般、卵管形成術や体外受精も』とあるのは最新の状況にそぐわない」といった意見が出ていた。すでに日本では2.7%程度※が体外受精で産まれたこどもである

※2010年の出生数 約107万人 出所:厚生労働省 人口動態統計 平成22年(2010年) 確定数、
2010年度分の体外受精による正産数29,000人弱 出所:日産婦誌64巻 9 号 平成23年度倫理委員会 登録・調査小委員会報告、それぞれより推定

2.7%という数字は37人に1人、つまり35人学級では、約1人が体外受精で産まれてきた子供なのだ。不妊ということが珍しいことではなく極めてありふれたことであり、そして体外受精も決して特別なことではないということを教えるべきなのではないだろうか。(この比率は出産年齢の高齢化など社会的な背景に加え、生殖医療従事者の努力の賜物でもあるはず)

教科書の改訂は10年ごとが目安とのこと。文科省の担当者は「今年、高校の教科書は新しくなったばかりなので、今、意見を言ってもらっても・・・」とばつが悪い顔をしていた。医療や社会の変化に教科書と教える人間が追いついていない。副読本などで補うしかないとのことだが、不妊だけに時間を割くことはできないだろうし、正直、厳しそうだ。

いっそ、この本を1時間くらいで各自が読めばよい気がしてしまった。

不妊治療や教科書については、以前のブログでも取り上げている(下はその一例)


これらについては次の弊社レポートmeditur insightでまとめる予定だ。昨今、女性手帳の話題をはじめ、何かとニュースになることが多いだけに正しい情報、適切な情報を整理できるよう心がけたい。

2013/05/27

加齢黄斑変性症、積極的な情報提供は「製薬メーカー」

最近、加齢黄斑変性という病名をよく聞くようになってきた。
下のようなコマーシャルも流れているので、見たことがある人もいるだろう。

高齢者の多い目の病気と言えば、白内障、緑内障が有名だったが、最近、加齢黄斑変性も知名度を上げている。

それはCMもそうだし、下のような情報サイトもある。

加齢黄斑変性症についての情報サイト http://www.kareiouhan.com/

これらのCMや情報サイト、作っているのはノバルティスファーマという製薬会社だ。
積極的に情報を流しているのは、製品である「とある薬」を使ってもらいたいから、という営利的な側面を否定することはできないだろう。(もちろん疾患の啓蒙活動をすることで目の病気の早期発見に役立ちたいという善意も)

ただ、こんなCMを見れば、不安になる人も多くいるに違いない。それにつけ込んでいるわけではないが、日本ではここのところブルーベリー関連サプリメントの宣伝をよく見かける。目にはブルーベリーという刷り込みは大成功しているといっても過言ではない。

ではブルーベリーが目にどのような効果があるのだろうか。しっかり理解している人は少ないように思う。そこで次の機会に、ブルーベリーなどのサプリメントや、製薬メーカーが積極的に「とある薬」を使ってもらいたい理由を、AREDSやAREDS2のスタディにも触れつつ、加齢黄斑変性や目の疾患について深堀してみたい。

2013/05/23

ためしてガッテン脳梗塞特集で、イギリスNHSのAct F.A.S.T.を紹介

さきほどのブログでNHSを紹介したついでに、昨日のためしてガッテン脳梗塞特集(ウェブサイトはこちら)で、Act F.A.S.T.を取り上げていた。

NHS Stroke Act F.A.S.T. http://www.nhs.uk/actfast/Pages/stroke.aspx
いくらいい薬があっても、病院に行くタイミングが遅くなり、その薬を使えないのでは意味がない。いかに早く病院に行くかが大事だ。

ちなみにためしてガッテンでは触れていなかったと思うが、t-PAに血栓を溶かす効果があることは、予期せぬ出血を起こす可能性もあるということだ。リスクをしっかり判断し使うことは大前提である。4時間半というタイムリミットは、薬を安全に使い適切な効果を得るために必要な時間である。時間的なハードルを確実にクリアするためにも、Act F.A.S.T.、しっかり理解したい。(番組中に紹介していた学校の授業で取り上げるのは非常によいのではないだろうか)

イギリスの情報開示の例

イギリスの国営医療サービスであるNHSのサイトでは、住所などを指定すると、その病院の情報を見ることができる。下の例であれば、指定した場所の近くにある4つの病院が表示されていて、死亡率やスタッフの自薦や安全対策などの評価が、緑、青、赤の分かりやすいアイコンで表示されている。

NHS Find Services http://www.nhs.uk/service-search/

これは、民間がやっている医療機関紹介サービスではない。国がやっているのだ。情報の元ネタを持っている政府は、こういったことを始めてもよいのではないだろうか(または元ネタを今以上に開示して、民間にサービスを競わせてもよい)

フリーアクセスだからこそ積極的な開示を

昨日の中医協DPC評価分科会(資料はこちら)の議論の結果、機能評価係数Ⅱへの「病院指標の公開」に対する係数追加は見送られることとなりそうだ。昨年12月の分科会で提示された原案は悪くないように思ったのだが(その内容に関するブログは、こちら→http://meditur.blogspot.jp/2012/12/dpc.html)。

家庭医がゲートキーパー(ゲートオープナーと表現される方も)の役割を果たしているイギリスでは、病院の情報開示に非常に積極的だ。日本はフリーアクセスなのだから、それ以上に積極的に開示してもよいのではないだろうか。すでに積極的な開示を行なっているところは診療報酬には関係なく価値がある・意味があるという信念で労力を割いているように思うだけに、何かしら報われてもよい気がする・・・。

2013/05/21

ビックカメラで薬を処方!?

今月発表されたクオール薬局と日本調剤のIRレポートを読んでみると、どちらも積極的に店舗を増やす方向のようだ。これは組織拡大の方向性としては間違っていないように思うが、政策転換などの環境変化によっては急速に業績が悪化する可能性もはらんでいる。筋肉質の組織づくりも同時に行うことが大事だ(薬剤師の質の向上や、他業種との協業、非調剤事業の拡大などが重要な要素か)

 クオール薬局:http://www.qol-net.co.jp/ir/news/information/pdf/456_ir_file.pdf
 日本調剤:http://v4.eir-parts.net/v4Contents/View.aspx?cat=tdnet&sid=1062334

クオール薬局のIRを見て、興味深いのがビックカメラでの調剤薬局の状況だ。
有楽町店は月1,000枚を超えるようになったようだ。月30日として一日30数枚、軌道に乗ってきたようだ。ただ、なぜビックカメラで処方してもらうのか客の心情が理解できないのだが・・・。

出所:クオール株式会社 IR資料

※調剤薬局に関する弊社レポートはこちら⇒ meditur insight vol.2 「調剤薬局の課題と未来」

2013/05/20

日経 朝刊 「成長戦略を問う―医療(中)」 東京医科歯科大学教授川渕孝一氏(経済教室)を読んで


今日の朝刊に、川渕教授の記事が載っていた。医療ツーリズムの低調さや、神戸市の医療産業都市構想の現状などに触れながら、八策としてバランスの取れた提案をしていた。
  1. 短期的には、まず、政府の助成を受けてすでに存在する医療情報システムを活用し、ICT(情報通信技術)化を促進するとともに、施設医療中心から「在宅シフト」を加速する規制緩和を行う。
  2. 地域格差の著しいわが国にあって、疾患ごとに適正な入院日数を地域別に算出するとともに、各都道府県の地域医療計画にその5W1Hを付記することを義務付ける。
  3. 人口に比べて病床数の多い医療機関の再編を達成すべく、「規模の経済」に加えて「範囲の経済」の考え方に立ち、保健・医療・介護を一体化する複合体・グループ化を奨励する。
  4. 中期的には一般企業の生産方式を参考にコスト管理を徹底して、医療費増を伴ってきた「増収モデル」を、コスト削減による「増益モデル」に転換する。
  5. 供給過剰とされる歯科医を有効に活用し、歯科医師と医師が連携して患者の食事指導をして、胃に穴を開けてチューブで栄養を送る胃ろうをできるだけ避ける「脱胃ろう化」を進める。
  6. 現行の薬価制度を努力する者(製薬業界、医師や医療機関、卸・保険薬局、そして保険者や患者)が報われる仕組みに改編することで、安価な後発医薬品(ジェネリック)の普及を促進し、医療用成分を一般用医薬品に転用する「スイッチOTC」化を進める。
  7. そして長期的には、完治しない慢性疾患の増加が予想されることから、現行の診療報酬制度を抜本的に見直し、1人の患者・利用者の生涯医療費を一気通貫で把握できるような支払い方式に転換する。そうすれば、疾病を予防する保健事業などに経済的インセンティブ(誘因)が働くのではないか。
  8. さらに諸外国では一般的になっている費用対効果分析の手法を活用した保険給付のルール化も肝要だ。これは社会保障・税の一体改革で議論することになっているが、最終的に後期高齢者は医療保険の対象となる「要医療」と、介護保険で賄う「要介護」の峻別(しゅんべつ)が困難なので、高齢者医療制度と介護保険制度の統合も検討してはどうか。
現在、自分の仕事上の関わりとして、(1)在宅シフトや(3)複合体の奨励、(4)増益モデルへの転換、(7)生涯医療費の把握と経済的インセンティブ、(8)費用対効果の保険給付、については日々考えることも多いだけに簡潔な文章でまとめられている点は自分の頭の整理にもなる。

特に、(4)の増収モデルを増益モデルに変えることは、限られた医療費を効率的に活用する上で非常に重要な要素だと思う。増益になることは悪いことではなく、あわせて法人を社会医療法人など公益性の強い法人への移行を促し、地域に貢献・還元していく形を作るべきである。また公立病院は増収を実現しても、自治体の国保の財源が厳しくなるという矛盾に悩まされており、増益モデルになることは重要な要素であると思う。

2013/05/18

不妊治療に対する民間保険の活用案

今朝のニュースより 『朝日新聞デジタル:不妊治療、保険で応援 来年以降解禁へ 金融審方針 http://t.asahi.com/aw1i 』 

不妊治療を対象とした保険を販売できないか、議論がなされているようだ。

昨日の金融庁のワーキンググループ資料(http://www.fsa.go.jp/singi/singi_kinyu/hoken_teikyou/siryou/20130517/01.pdf)を見ると、様々な課題に対し、民間の自由な発想でトライする余地があるといった雰囲気である。

以下、資料より引用
 「不妊治療に係る保険については、不妊という事由の発生には偶然性が認められ、不妊治療に要する高額な費用を経済的に塡補するニーズもあることから、保険の対象となりうる要素を備えており、また、社会的意義も十分認められると考えられる。一方、不妊治療を受けるかどうかについて専ら被保険者の意思に委ねられていることなど、モラルリスクや逆選択の問題への対処の必要性をはじめとして、保険を引き受けた際のリスクの管理が難しい面が存在することから、具体的な商品開発に当たっては、こうした課題に対応できるものとする必要がある。また、その際、保険商品が複雑になり、利用者に分かりにくくならないように留意する必要もある。」 
以前の弊社ブログでも言及しているが、逆選択の問題を回避でき、かつ保険を契約したくなるような商品で、さらに収益性も担保できるような設計をすることはかなり困難なように思うが・・・。

(続きでは、保険制度の私案をまとめてみた)

2013/05/17

「生活習慣病管理料」を払っている自覚と貰っている自覚

クリニックや200床未満の病院と話をしていると「生活習慣病予防管理料」の経営的な視点での重要性は、近年、ゆるぎないもののひとつになっている。算定の多い糖尿病(処方箋を交付する場合)であれば月800点の算定となる。

毎月、糖尿病の薬を処方するために、定期的な受診を促し、それで800点が確実に入ってくる。そろばんを弾く上で重要な患者(医療機関関係者の目は完全に円マークになっている)という声は少なからず聞く。正直、疾患を管理する・予防管理するという意欲よりは上得意客を抱えるような感覚にすっかり麻痺してしまっているところもある。

2013/05/13

管理栄養士や健康運動指導士の活躍は地域を幸せにする


弊社フェイスブックの投稿より


近年、管理栄養士が厨房から病棟へ活躍の場を移しています。仕事柄、かつては管理栄養士の活躍を診療報酬点数に置き換え評価し、より病棟で活躍できるよう検討していました。
MMオフィスの工藤氏の論文に、指導に取り組まないことによる患者のQOL低下等の機会損失まで評価すべき、と書かれている点、そのとおりだと思います。
現場の医師から『生活習慣病は治療も大事だけど、生活習慣を変えるには、栄養士や健康運動指導士が大事』という意見をよく聞きます。栄養士会雑誌、滅多に読まないものの、読んでみたら興味深い内容でした。ぜひ、お読みください、オススメです!!



以前は仕事で急性期の病院ばかりを見ていたこともあり、栄養指導の診療報酬をいかに効果的に・効率的に算定するかを考え、より多くの人に指導することが患者のためになると信じて疑わなかった。

これはかつての自分に対する反省の意味も込めているが、急性期以外のクリニックや慢性期・回復期の病院まで視野を広げると、患者と向き合った息の長い指導が重視され、診療報酬の多寡も大事だが、アウトカムが極めて重要になってくると感じるようになった。フェイスブックで引用しているMMオフィスの工藤氏の論文は、アウトカムが重要になってくる点にも非常に明快な文章で説明されており、また実践されている施設の具体例も挙げられている。

先日、健康運動指導士の話を聞いたときにも感じたことだが、こういった取り組み、診療報酬で大きく報われることはないかもしれないが地域を幸せにするように思う。

地域を幸せにするのは診療報酬の多さではない。アウトカムだ。

紹介した栄養士会雑誌の論文、オススメだ!!

2013/05/12

カロリー表示が幸せを奪う??

先日書いたブログ「スタバのシナモンロール、カロリーがやばかった」、批判的・懐疑的なコメントをもらった。
“カロリー表示があるせいで、選ぶときにカロリーばかりが気になってしまい、食べたいものを食べられない。本当はジャンバラヤを食べたかったけど雑炊を選んでしまった。”
“ヤマザキのナイススティックが474kcalということを知ってしまった。はまっていたのに、一気に冷めた。それ以来、コンビニではパンを選ぶときに、袋をひとつひとつ裏返してカロリー表示を確かめてしまう。もう食べたいパンは選べない”
 確かにどちらの意見もうなずける。自分もコンビニではパンやお菓子を買う前にカロリーをついつい見てしまう。

ヤマザキ 製品情報(右下に成分表がある)
http://www.yamazakipan.co.jp/product/02/index.html
ヤマザキの菓子パン、ナイススティックは絶妙な中毒性のあるクリームが挟んであり、やめられない。他にも個人的ベストセラー「アップルパイ(502kcal)」や「ミニスナックゴールド(556kcal)」、「コッペパン ジャム&マーガリン(525kcal)」など、カロリーを知ってしまうと怖いものがたくさんある。
一方で、ヤマザキの中華まん、肉まんであれば242kcalと少ない。へぇ〜と思う一方で、選択肢が狭まってしまう自分がいる。確かにこれは不幸なのかもしれない。ケーキ屋などで食べるアップルパイではなく、ヤマザキのジャンクな感じのアップルパイが食べたくなるときに、カロリーなんて思い出してしまったら、肉まんにする気がする。

カロリー表示で健康に・・・のはずが、メンタルで参ってしまっては意味がない。

2013/05/11

スタバのシナモンロール、カロリーがやばかった

毎日、決まった場所で仕事ができるほど恵まれた状況でないため、移動の合間にパソコンを開いたりするのにスターバックスなどのコーヒーショップは便利だ。普通に食事する時間がなかったりすると、サイドメニューのサンドイッチやシナモンロールをつまみながら、コーヒーを飲むこともある。

このシナモンロール。とても甘くてコーヒーにはぴったりなのだが、いつもカロリーが気になっていた。お腹の肉がだいぶたるんできたのは、こいつのせいもあるのではないかと。


シナモンロール 556kcal

調べてビビった。これはまずい。下手な食事以上のカロリーだ。

この556kcalがどのくらいヤバイのか、スターバックス以上に良く行くマクドナルドで考えてみる。(ちなみにマクドナルドは食事目的でなく大抵が100円コーヒーのみ)

クイズ!! シナモンロールとカロリーがほぼ同じもの(530kcal~580kcal)を次のマクドナルド商品から2つ選んでください


  • ハンバーガー
  • ビッグマック
  • ダブルクォーターパウンダー・チーズ
  • フィレオフィッシュ
  • てりやきマックバーガー
  • マックフライポテト(S)
  • マックフライポテト(M)
  • マックフライポテト(L)
正解は続きで。










2013/05/08

なぜ携帯電話のキャリアが健康情報サービスに積極的なのか

昨日ソフトバンクがSoftBank HealthCareを発表した。この発表内容には、Fitbit Flexを核としたサービス展開が含まれていて、医師などの専門家への24時間電話相談や専用アプリケーションなど、付加価値を高める努力も見受けられる。

サービスの詳細はここ http://www.softbank.jp/mobile/service/softbankhealthcare/


ドコモも同じような発表を3月に行なっている
こちら⇒http://www.d-healthcare.co.jp/newsrelease/2013/0306.html

なぜ携帯電話のキャリアが、このような健康情報サービスに力を入れるのだろうか?

2013/05/07

コンピュータが医療を創る・・・ためには、すべきことがある

以前、ブログでIBMが描くコンピュータによる医療の話を書いた(記事はこちら)。
以前のブログで紹介した論文検索結果イメージ(弊社作成イメージ)
今日・明日で医師の診断がコンピュータに置き換わることはないだろう。

ただ、情報が資源になり得る・・・という話も以前に書いた。(その記事はこちら
どのようにして情報を蓄積していくか。どのような目的で蓄積するか。この構想を大きな規模でかつ高いレベルで考えられる人材は非常に貴重な存在になるように思う。

これは有名な話だが、googleが買収したreCAPTCHAというサービスがある。下の画面のようなログインなり、入力画面を見た記憶が少なからずあるのではないだろうか。

reCAPTCHA説明サイト(http://www.google.com/recaptcha)より

これ、わざわざ文字を読みづらくしてあって、スパム防止などの目的で自動入力させないような仕組みであることも事実なのだが、実はOCR(文字認識)で失敗した文字を表示させ、人間に正しい文字を入力させて、OCRの精度を上げさせる仕組みになっているらしいのだ。(様々なところで紹介されていると思うが、ぱっと検索で見つけた中では、ここhttp://labs.cybozu.co.jp/blog/akky/archives/2007/05/recaptcha-human-group-ocr.html)の説明がわかり易かった)

■現在のDPC制度に足りない点


日本ではDPC/PDPS制度(入院医療費の包括払い制度)によって、急性期の入院治療データがかなり集められるようになってきている。これは疾患の統計的な情報として、これまで無かったものであり、様々な研究、医療制度の改善・改革に利用されている。


現在の制度、診療報酬制度を定期的に改善していく上では非常に良くできた設計である。しかし、この制度を「コンピュータが医療を創る」ための情報収集手段と考えた時、実は大きなミスがある。診療行為の記録は収集できているものの、なぜそのような医療行為を行ったか、なぜそのような病名が付いたのか、なぜそのような転帰になったのか、「なぜ?」を答えてくれる情報はほとんどない。医師は様々な情報を用いて、診断し、治療判断を行う。疑わしき状況を判断し、検査指示を出す。その検査を待っている間にも刻々と状況が変わったりする。その判断の結果が「医療行為」である。

「コンピュータが医療を創る」観点では、医師の行為情報だけでなく、判断材料が必要なのだ。ありとあらゆる検査結果、画像情報が必要なのだ。


■検査結果、画像情報など「判断材料」が未来を創る

仮に、検査結果と画像情報がすべて揃っていたら、どのような未来が待っているだろうか。

①医療行為選択の大規模研究

肺炎入院した患者のうち、血液検査の結果(一例としてCRP)によって、抗生剤の選択にばらつきがあり、予後が違っているという関連性が得られたとする。このような積み重ねは、これまで治験や研究者の努力によって成し遂げられてきた部分だが、自動的にデータが蓄積され、結果が生み出されてくる可能性を秘めている。

②検査結果から病名の推測

おそらく、現在集められているDPCデータを用いると、比較的いい精度で一連の医療行為から病名を推測できるに違いない。ここに検査結果、画像情報があったならば、それらから病名を推測できるようになるかもしれない。医師の診断をサポートするような巨大な予測変換辞書ができる可能性を秘めている。今現在、医師の日々の診断はせっせと辞書作りに貢献しているのだ(まさにreCAPTCHAと同じこと)。


この2点、当たり前のような話かもしれないが、飛躍的に可能性を高める策が残されている。それは遺伝子情報だ。がん治療などでもオーダーメイド治療、分子標的薬治療などといった話を聞く機会が身近なものになっているが、人によって薬が効く・効かないは遺伝子的なレベルで決まってしまうこともある。上述の①と②に、遺伝子情報が加わることで、情報の量は莫大になってしまい、小手先では判断できないレベルになるに違いない。ここは機械的な威力を活用すべきところだろう。現在の医療を未来に役立たせるためにも、そして、情報を資源化するためにも、国を挙げて方針を定めるべきタイミングなのではないだろうか。(遺伝子情報は非常にセンシティブであるがゆえに、乱暴な議論や方針決定は避けなければならないが)

少なくとも、日本の医療情報(レセプト情報やDPCデータ)は宝の持ち腐れ状態で、その利活用の議論をゆっくりしているような場合ではない。そして、DPC制度。医療費を効率的にしなければといって、検査を削ったり画像を減らしたりする努力をしているが、「情報を資源化する」ためには、あまり役立たないことをしている。無駄な検査をバンバンすることが意義あることだとは言わないが、議論の余地が多いことは間違いない。(資源化のために追加コストをかける価値があると思う)

患者の状況、医師・医療者の行動・行為がすべて「資源」となる。これがコンピュータが医療を創る時代なのではないだろうか。

2013/05/02

「コンビニ」+「調剤薬局」の模索

先日発行したmeditur insight(弊社レポート)でも紹介したが、コンビニエンスストアが調剤薬局を併設するケースをよく見かけるようになった。

以前、ファミリーマートとヒグチ薬局の併設店舗を見に行ったことがあるのだが、その前後で流れたニュースで、ヒグチ薬局以外とのチェーンとも提携したいと聞いていた。

東京・千代田区淡路町のファミリーマートとヒグチ薬局

昨日のニュースリリースで、メディカルシステムネットワークと提携したと発表されていた。まだ実験的な段階とのことだが、コンビニは収益源と来店客の多様性確保、調剤薬局は新規出店のコスト抑制とついで買いなど新規客層の掘り起こしに期待でき、それぞれ歩み寄る価値があるのだろう。

ファミリーマート プレスリリース

利便性が増すことは良いことだ。ただ・・・、薬局ちょっと多すぎないか??


弊社レポートはこちら⇒ meditur insight vol.2 「調剤薬局の課題と未来」

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