2013/12/03

書評: 週刊 東洋経済 2013年 11/30号 特集「サプリ、トクホの嘘と本当」

昨年の今頃、サプリメント特集の雑誌2誌(週刊ダイヤモンドとTarzan)を取り上げ、内容比較をした。広告が混じってしまうTarzanと経済雑誌のダイヤモンドではだいぶ中身が異なっていた。
サプリメント特集の2雑誌、ここまで内容が違うのか!? - 医療、福祉に貢献するために
そして、直近の東洋経済、「サプリ、トクホの嘘と本当」というタイトルで、表紙にはハート型の薬が出ていた。
   

今回の内容で面白かったのは、サントリーウェルネス社など大手3社の費用構造比較。原価が低いことは何となくわかっていたが、相当に低い。そして、大半が販売広告費。確かにサントリーウェルネス社に限らず、どこも宣伝には相当力を入れている。物によっては、メーカー間で製品に大きな差はないのかもしれない。ゆえに、売れる売れないが宣伝広告に依存していることは容易に想像ができる。原価がかかっていないから悪い、という短絡的な考え方ではなく、お金がかけられている広告にだまされないよう、見る側も知識を付けなければいけない、というではないだろうか。

サプリメントは、通常、病気になってから摂り始めるものではない。健康なうちから、意識の高まりとともに摂取する。積極的姿勢の現れだ。(病気になったら、通常は医薬品に頼る) 先日ブログで書いた未病という考え方とサプリメントは相性がいいはずだ。今後、ますます拡大するであろうサプリメント・トクホ市場。売り手主導の拡大は、あまり好ましくないかもしれない。