2014/01/31

第2類医薬品なら、amazonで価格競争の様子が垣間見れる

昨日、アレグラFXの例で、ネット販売は、即、価格競争になってしまう可能性を書いた。その際、楽天市場でアレグラを安い順に並べた画面を紹介した。楽天は送料がわかりにくいので、今日はamazonで価格競争となっている状況をお見せしたい。

花粉症の時期、抗アレルギー成分の入った目薬はドラッグストアの店内でひときわ目立つところに並べられている。ザジテン点眼薬もそのひとつだ。(余談だが、ザジテンのカプセル、子供の頃、飲んでいた。http://www.zaditen.jp/product/によると、ザジテンが販売された直後のタイミングから飲んでいたようだ)


ザジテン点眼薬はちょっと控え目に並んでいることが多い

amazonではザジテン点眼薬、905円と表示されていた。実店舗で値段を見たところ、1,280円~1,380円がほとんどだった。なので、amazonは400円~500円程度安いことになる(amazonは送料抜き)。

【第2類医薬品】ザジテンAL 点眼薬 10mL

amazonの価格比較画面では、送料込みでの安い順で表示できる。すると最安値は1,158円。送料込みでも、実店舗より、まだ100円以上安い。

amazon.co.jpでの価格比較画面

ネットでしか医薬品を買わない「価格最重視派」の患者によって、実店舗の薬剤師が質問攻めにあっている姿を想像してしまった。これでamazonが即日配送(※)と第一類の販売を開始したら、脅威どころか、敵無し状態になってしまうかもしれない。

※即日配送については、1/29日本経済朝刊に「即日配送に壁、店舗なく販売許可下りず」との記事があるため、まだ実現までに時間がかかりそうだ

ネット販売では医薬品の安全性が・・・などと議論している重要性を否定するつもりは全くない。ただ、そこまで深く考えない一般市民の中には、間違いなく価格で選ぶ人が出てくるだろう。薬剤師はろくに説明しない・チェックしない、一般市民は薬剤師の話をろくに聞かない、という性悪説に基づき、どうあるべきか考えると、実店舗もネット販売も大きな差はなく、問題が生じた場合や、被害が出た場合に、いかに救うことができるかが大事なように思う。今でも救済・保障制度はあるが、その拡充がもっとも必要な対応なのではないだろうか。

セルフメディケーションに関する弊社レポートはこちら
http://meditur.blogspot.jp/2013/12/meditur-insigh-vol4.html