2014/08/28

健康なら1万円、国保守る奇策(日経新聞)

今朝の日経新聞、岡山県総社市のメタボ健診を受け、かつ医師にかからなかった人に1万円支給のことが取り上げられている。

医療費どう抑える 健康なら「1万円」支給  :日本経済新聞

持病などですでに定期的に受診している人などからは、不公平といった批判もあるだろうが、それ以上に健康増進に対する意識が向上すれば、効果があったと言えるだろう。民間の医療保険では、このような制度がある(下記、メットライフ生命には「健康お祝い金」と称し、還元する制度がある。これだけでなく、他社にも類似制度あり)。

やさしくそなえる医療保険 [総合保障]のメットライフ生命

今まで、国民皆保険制度のもと、全員平等であることが原則だった。


かつて、麻生さんの発言が問題となったが、発言の本質的な指摘はごもっともだ。平等を維持するために、加入者には、制度を維持する努力が求められるだろう。

日経の記事の最後、COMLの山口理事長は、「患者が賢く病院を利用し、無駄な受診や投薬をなくせば、医療費はもっと減らせる」と指摘している。

ここでいう、医療費を減らすは、

医療費を減らす ≠ 医療業界を縮小させる

無駄な医療費を減らす = 必要な人に十分な医療費を使う 

である。十分な医療を受けたいのなら、無駄な医療費を減らすか、負担を増やすか、のどちらかだ。