2014/08/08

「とりあえず買収だ」が戦略として成り立つ調剤薬局

昨日の日経夕刊の記事。

調剤薬局、中小を争奪 薬剤師不足で大手が買収  :日本経済新聞

調剤薬局の大手チェーンが買収に積極的という内容だ。

中小調剤薬局の生き残りが容易ではないことを、以前、弊社のレポートでも書いている。

節操ない規模拡大は、誰のためなのだろうか。患者のため、でも何でもなく、企業の営利のため、であるならば、悲しいことだ。

しかし、調剤薬局大手チェーンの店舗をのぞくと、至れり尽くせりのサービスを提供しているところがあることも事実だ。これを重視する気持ちも分からなくはないが、本当に重要なのは、一般市民からは見えにくい本質的な薬剤師の能力だったりする。

中小調剤薬局より、調剤薬局チェーンの方が薬剤師の能力が低いという証明はなされていない。それどころか、大手は教育に力を入れている。もしかしたら、大手に買収されることを喜ぶべきなのかもしれない。

これは、まちの豆腐屋と豆腐工場に似ているのかもしれない。すると、まちの豆腐屋で頑張っているところを思い浮かべると、生き残る調剤薬局が想像できるのではないだろうか。


弊社レポートにそのあたりのことを書いている。ぜひ、お読みいただきたい。
⇒ Our Reports | 株式会社メディチュア



余談だが、WSJには病院統合の話が。
Hospital Mergers in the New York Area Bring Cost Fears - WSJ