2014/09/23

希少がん、ひとりで悩まず、ホットラインの活用を

きょうの健康 |メディカルジャーナル「始まった希少がん対策」

以前、がん診療の集約状況に関する調査を手伝ったことがある。がん拠点病院への集約状況、国立がんセンターへの集約状況などを見たときに、がんの種類によって、集約状況が大きくことなることをまとめた。

希少がん(10万人あたり6人未満の発症率)は、拠点病院や大学病院、国立がんセンターなどへの集約が進んでいるものの、多くの施設では、年間の扱っている症例数がかなり少数であった。

そのため、経験の蓄積・習熟度の向上はあまり期待できないことも想定された。昨年、小児がんは拠点病院の制度化が進んだ。希少がんについては、国立がんセンター内に希少がんセンターが設置された。その内容も含め、紹介された番組が冒頭の「きょうの健康」だ。

その番組の中では、集約化のメリットも紹介された。医療の質を上げるのは、患者側が集約化に協力することも不可欠だ。

集約化のメリット

また、番組では、希少がんホットラインについても紹介していた。病院で治療を受けている人もそうでない人も、希少がんで困ったら、ひとりで悩まず、まず電話だ。

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