2014/10/14

何でも○○女子って言えば良いわけではないぞ。でも、数学女子の本は良かったぞ。

仕事柄、本業であるデータ分析のテーマで人に話す機会は少なくない。医療に限らず、データから何が見えるか。難しい統計処理ではなく、簡単な中学生・高校生レベルの計算内容で説明できることが大半だ。

とにかく、数字と縁がない人からすると、データ分析と聞くだけで、アレルギー反応を示すらしい。なので、毎回、なるべく簡単に話すように心がけている。大事なことは、数字の重要性を理解することであり、何も全員が計算できなくても良い。

ただし、計算できなくても良いというには、数値の持つ意味を理解していることが前提となる。例えば、平均値を感覚だけで考え、母集団のイメージが理解できないことは危険だ(母集団は毎回釣鐘型の一般的な分布を取るわけではない)。

そんな内容を簡単に分かりやすく説明するにはどうしたらいいかと考え、先日、初学者向けの講義準備で読んだ本がこちら。意外と良かったので紹介したい。


数学女子が、アパレル会社のやり手社員に数字の重要性を教え成長させるストーリーになっている。ん?何だか似たような話を読んだぞ!?

これだ!!

自分のビジネスの手の内が明かされている本 - 医療、福祉に貢献するために

先日読んだ本にそっくりだ。アパレル⇒靴にすれば、ほぼほぼ同じような話だ。「情報の錬金術」の方がちょっと堅く、難しく書いてあるくらいの差だ。ストーリーが瓜二つ(数学女子⇒イケてない社員+学生チーム、でほぼ完璧に一致な気がする)

どちらも内容は分かりやすくて良い本だと思う。堅めを期待するなら「情報の錬金術」。柔らかめを期待するなら、数学女子、だ。