2015/03/06

アメリカでの4つの病院評価ランキングの比較結果

なかなか興味深い記事だ。

Extreme disagreement seen across hospital ratings sites - Modern Healthcare

内容は、以下の4つの病院評価・ランキングを比較し、4つ全てで評価を受けていた83病院について調査。

  1. U.S. News & World Report's Best Hospitals(Best Hospitals – US News Best Hospitals - US News)
  2. HealthGrades' America's 100 Best Hospitals(2014 America's Best Hospitals Award Recipients | Healthgrades.com)
  3. Leapfrog's Hospital Safety Score(Home | Hospital Safety Score)
  4. Consumer Reports' Health Safety Score(Hospital Ratings By State -Consumer Reports Health)
記事の内容を要約すると、以下の様な内容だ。
  • 4つの評価・ランキングの全てで最高の評価を得ている病院はなし
  • 3つで最高評価の病院は3病院だけ
  • 2つで最高評価の病院は83病院のうち1割
  • 27病院は、ひとつで最高評価を得ている一方で、いずれかのひとつでは最低評価
各評価・ランキングは、比較している内容が異なるため、このような結果になるのは致し方なく、今後、より一層、プロセスとプロセス、アウトカムとアウトカム、患者満足度と患者満足度、安全性と安全性を病院間で比較すべきである。LeapFrogの代表は「現状の評価は価値あるものを提供できていると思うが、国は病院を比較するためのはるかに多くの情報を持っている」と話している。


限られた情報で評価している以上、過信するのは良くない。群馬大学の状況を、客観的に示していたランキングが国内にあっただろうか? 個別の事象を説明できるものなど、世のランキングには無いということがわかったはずだ。

しかし、批判だけでは始まらない。記事でLeapFrogの代表が述べているように、国は膨大なデータを持っていることは日本も同じだ。積極的な開示は、少なからず患者の利益につながるだろう。