医療、福祉に貢献するために

医療、福祉に貢献するために
~ 株式会社メディチュア Blog

2016/06/28

『子育て支援』より『子ども支援』に重きをおく足立区の話が興味深い

今週の東洋経済とダイヤモンドが面白かった。特に東洋経済。

色々面白かったのだが、足立区長のインタビューの一部を引用する。
区が重きを置いているのは、子育て支援よりむしろ子ども支援。健康面では、たとえば健康を守るためには何を食べるべきかなどの知識を、給食を通して子ども自身に身に付けてもらう。また、親に代わって子どもを歯医者に連れていく人を配置できないか、一歩踏み込んだ対策を検討中だ。
歯医者の対策案は興味深い。歯科検診レベルの介入では効果のない人が少なくないのだろう。もう一文引用する。
不健康は自己責任だ、弱者に手厚い対策はいかがなものか、という声もある。だがもし、「子どもの健康や学力が損なわれる」といって区外に転出する人が相次げば、足立区には弱者だけが残るような状況になりかねない。
区の価値をあげていくことが区長の役割だとしたら、このような健康対策は区全体の施策とつながっていることが想像できる。

この区長のインタビュー記事は、特集のほんの一部で、それ以外の記事もとても興味深かった。

2016/06/23

難しいことを分かりやすく。文章はシンプルに、そして一晩寝かせ熟成させることが大事

後発品係数が低いほど重症度係数が高い矛盾 | 医療経営CBnewsマネジメント

昨日、重症度係数の疑問点を切り口に分析した内容のレポートを掲載いただいた。冒頭に通算352回もの長期連載に区切りをつけることについて、MMオフィス工藤氏の挨拶がある。その352回のうち、最後の10回を共著とさせていただき、大変勉強させていただいた。

データ分析でいくら興味深い内容が得られたとしても、行動を変えさせたり、組織を動かしたり、インパクトを与えるためには、分かりやすい説明が必要だ。難しいことを分かりにくく説明することは簡単だが、難しいことを分かりやすく説明することは難しい。このことは、自分が学生時代に家庭教師をしていた頃から抱いている苦手意識だ。社会人の初めのころは、「分かりやすくするには喩え話がよい」とバカの一つ覚えで、色々喩え話を織り交ぜていた。絶妙に喩えたつもりでも、他人はさっぱり、なんてことも多々あった。

また、話すことと文章にすることは同じように思えても、大きな違いがある。話すのであれば相手の反応を見て、リアルタイムに内容を微修正できる。一方、文章ではそういうわけにはいかない。推敲に推敲を重ねるような努力も苦手で、カレーと文章は寝かせるとおいしくなるというのはあくまで寝かせることが得意な人の考え方で、自分の場合はいくら寝かせてもまったく熟成されず、むしろ腐敗の進んだ文章になってしまう。

この連載では、分かりやすく、簡潔に文章を書くことも学ばせてもらった。他誌も含め工藤氏の連載の特徴は、まさに分かりやすいことだ。単純に平易だということではない。話の流れがシンプルで、主張や要点を理解しやすい文章で構成されている。また熟成のさせ方も学ばせてもらったのだが、残念ながら『腕の差』を痛感しただけだった。

余談だが、CBnewsの連載には残念なことにオヤジギャグがなかった。それゆえ、その秘技だけは学べなかった。(学んでもおそらく使いこなせないが・・・)

中学の時、職員室で国語教師から読書感想文について説教※を受けた『日本語ダメ人間』に付き合ってくださった工藤氏に感謝。

※読書感想文の内容があまりにもひどいと怒っていた国語教師に「内容がないよぅ」という笑えないギャグを言ったことで、火に油を注いでしまった今でも反省している失敗のひとつ。

2016/06/19

日経ヘルスケア特別セミナーの差し替え資料

昨日は日経ヘルスケア特別セミナーに大変多くの皆様にご出席いただきまして、誠にありがとうございました。当日申し上げました第2部配布資料のP.135の一部表記が不適切になっておりましたものの差し替え資料を弊社ホームページにアップいたしました。

6月18日開催 日経ヘルスケア特別セミナー 差し替え資料 | 株式会社メディチュア

2016/06/13

地域の事情を踏まえた戦略を考えるには「教わる」から「考える」へのシフトが重要 ~6/18 開催 日経ヘルスケア特別セミナーのご案内~

今日のMMオフィス工藤代表のブログに今週末の日経ヘルスケアのセミナーの話題が。

今週土曜日の日経ヘルスケア特別セミナーご案内|「なんちゃって医療経営学」 ㈱MMオフィス代表 工藤 高のブログ

自分のバカ面は直しようがないので仕方がないとして、肝心のセミナーの内容については、データ分析に基づき考えられるようにしているつもりだ。前回のセミナーでは、配布していなかった内容についても、今回は極力配布できるように準備をしたので、持ち帰って「自分で考える」参考にしていただけると幸いだ。

このセミナー、個人的に考えているポイントは、「自分で考えられるようになる」ことであり、答えを教わることではないと思っている。それは、各地域地域の事情があるだけに、100の地域があれば100の答えがあり、限られた時間で答えることはできない。

しかし、工藤代表の思考方法を理解できれば、帰ってから同じように考えてみれば良いのであり、これならば、各地域の事情を考慮することもできる。

また、各地域の事情は、言うまでもなく、その地域の人が一番理解しているのであって、外部のコンサルが理解しているとは考えにくい。(もちろん、客観的にデータの可視化などを行い、今まで気づいていなかったことを発見したり、感覚的に分かっていたことを定量的に示す役割において、コンサルは活用できる)

ちなみに、工藤代表は霊感商法のようにツボは売らないらしい。もし、ツボを売りたいのだとしたら、「ツボ」を多く用意しなければならない。ツボは『システム』かもしれないし、『コンサルティングサービス』かもしれないが、システムは作っていないし、コンサルスタッフがいないので、コンサルサービス自体も限度がある(工藤代表のスケジュール帳はほぼ埋まっている)。つまり、霊感商法をしても売るものがないからするわけがないのだ、と勝手に理解している。

「ツボ」を買ってもらうだけである種の満足感を得てもらうのと異なり、高額なセミナーにわざわざ足を運んでいただくだけに、あと残された日数、限られた時間で最大限準備をしていこうと思う。

2016/06/11

Fitbitの企業向けサービスが集約化されFitbit Group Healthに

Fitbit, Inc. - Fitbit Introduces “Fitbit Group Health” for Corporate Wellness, Weight Management Programs, Insurers and Clinical Research


このプレスリリースを一部抜粋する。

Fitbit Group Health provides software and services across four categories:
  • Corporate Wellness: For the last six years, Fitbit has empowered people in the workplace to lead healthier, more active lives by providing the technology and services that help organizations
企業の健康増進支援サービスとでも言えば良いだろうか。すでに6年間もサービスを提供している領域で、このブログでも2013年に触れている。

Fitbit: Employers 2.0: Wellness Programs and Incentive Tools - 医療、福祉に貢献するために

  • Weight Management: Partnerships with Fitbit allow weight management leaders to use Fitbit data and technology to engage with their program participants in new ways.
体重管理は、Weights Watchersのような有名なサービスとFitbitのデータを連携できるようにしているらしい。
  
  • InsuranceFitbit partners with leading health insurers, such as Anthem, Premera Blue Cross, Humana Vitality and Optum/Unitedas part of health and wellness incentives, as well as condition care programs for health plan members. Additionally, Fitbit has helped innovative life insurance companies such as John Hancock in the US and Sompo in Japan which is initially piloting a staff wellness initiative using Fitbit trackers, and is in discussions for a potential future program for its members.
そして、保険領域が興味深い。アメリカの保険会社とパートナーシップを組み、健康増進に積極的な人にインセンティブを与えるようなことを考えている。そして、今回のプレスリリースには、日本から損保ジャパンがパイロットプログラムに参加していることが書かれている。
  • Health ResearchFitbit has been used in over 100 research studies to date with academic research institutions, such as the Mayo Clinic and Johns Hopkins. Most recently, the company announced a partnership with the Dana-Farber Cancer Institute to support a study that looks at the impact of physical activity and weight loss on breast cancer recurrence by having study participants track their activity and weight loss to share with health coaches using Fitbit Charge HR activity trackers, Aria Wi-Fi Smart Scale, and a subscription to FitStar by Fitbit.
最後は、ヘルスリサーチ。メイヨークリニックやジョンズ・ホプキンスのような機関と100を超えるリサーチを行っているとのこと。最近、ダナファーバーがん研究所ともパートナーシップを結んだらしく、乳がんの再発における運動と体重減少の影響を調査しているようだ。これには、Fitbitのアクティビティトラッカーや、体重計、そしてFitStarというオンライン個人トレーナーなどを活用するらしい。

Discover FitStar - Inspiring people to live healthier lives

2016/06/10

身長がカッコよさに影響するのは分かっているけど、努力を評価するのには適さないでしょ

一昨日、CBnewsにMMオフィスの工藤代表との連載記事を掲載いただいた。

大病院はDPC病院Ⅲ群の方が得なのか? | 医療経営CBnewsマネジメント

肝心のⅢ群の方が得かどうかについては、有料サイトなので、登録いただかないと読めないのだが、今回のカバー率の見直しは納得感が極めて低いものだったのではないか・・・ということを書いた。

カバー率の見直しは最低値を最高値の半分とするこれまでのルールから、最小値・最低値を30%タイル値にする、というものであった。このインパクトに気づいて早く試算をしていれば良かったのだが、そもそもカバー率は病床数に強く依存した係数であり、そもそも改善余地がなく、個人的に興味の薄い係数であった。

改定前に試算した結果、これは大病院が優遇され、中小病院が割りを食ったのでは?とあわてて記事を書いた。

カバー率は専門病院配慮でなく大病院優遇 | 医療経営CBnewsマネジメント

この記事で試算した『答え合わせ』のようなものだが、試算値と実際の値をグラフにしてみた結果が下のものだ。これを冒頭の記事に載せようと考えていたのだが、分かりにくいのでボツにした。
機能評価係数Ⅱ カバー率係数の試算値と実際の値
(DPC病院Ⅲ群で病院群を移動していない病院、新規参加でない病院を対象)
実際に掲載された記事をお読みいただければ、どのようなグラフが採用されたか分かるはずだ。

しかしながら、前年のカバー率係数を使えば、今年度の係数がほぼほぼ試算できてしまうようなものに、一体何の意味があるのだろうか。大学入試の試験科目に『身長』があるような無力感だろうか。無茶を承知で牛乳を飲んだり、魚の骨を食べたところで身長は伸びない。無理矢理伸ばそうと頭にシリコンを入れたり、関節を外したり、骨折したり、痛みの伴うアウトローな方法に手をだすかもしれない。普通の努力では成績が伸びない科目のある受験が良いものとはとても思えない。カバー率は、大真面目に「頑張れば身長は伸びますよ。伸びたところもあるじゃないですか」と言っているようにしか思えない。

ただし、身長同様、カバー率は伸ばしようがない。確率論的な理由により非常に強い制約がある(以下のブログ参照)。

カバー率は医療の質を表しているか - 医療、福祉に貢献するために

角界入りを目指そうにも身長がわずかに足りなかった自分だが(現在、その基準はないらしい)、もし高校や大学、各種資格試験に「身長」があったら、きっと「こんな国はヤダ!」と言って国外へ逃げただろう。

評価するのなら、身長や体重ではなく、体格を反映したBMI値にすべき!!!

と太り気味の自分が言ったところで説得力に欠けるか・・・。

(体重は努力余地があるからいいと思いがちだが、身長150cmと170cmでは同じ70kgでも意味が違うので、評価指標としては不適切。なおBMIも年齢・性別を考慮しないと厳密には現実に則していない)

注:中学時代、学校の授業で相撲があったおかげで、まわしをしめることもできたし、当時は若貴フィーバーで相撲人気もすごかったのだが、運動神経ゼロなので、もちろん角界入りは目指していない

2016/06/09

あとから加えた砂糖が強調された栄養表示ラベルに

アメリカのFDAが食品表示ラベルの変更を決めたらしい。2018年夏までに製造業者は対応しなければならないようなので、今すぐ新しいラベルに置き換わるわけではないが、今後、順次置き換わっていくのだろう。

FDAが公表した従来のラベル(左)と新しいラベルと新しいラベル(右)

このラベル変更で興味深いのはエビデンスに基づき項目が入れ替えられている点だ。脂肪はそのカロリーよりも種類が大事であるというエビデンスが示されたために、脂肪によるカロリー表記はなくなっている。また、砂糖はあとから加えた砂糖と、本来の素材に含まれている糖分(乳糖など)とは異なるというエビデンスに基づき、新しいラベルではあとから加えた砂糖が明記されるようになっている。さらに、1食分のカロリー表記を現実的なものに変えたらしい(ものによっては、単位がオンスであったり、そもそものアメリカ人サイズは理解しがたいので、あまりピンと来ない)。

食品の栄養表示ラベルにより、国民の健康を・・・という意図が感じられる変更だ。

ちなみに、家にあったものを見てみたら、当然だが従来のラベルであった。

家にあったマンゴーの袋

FDAのサイトを見ると違いの説明がなされていて理解しやすい。またJAMAには解説(昨今のAdded Sugarに対するアメリカの反応・取り組みなど)や食生活ガイドラインにおけるAdded Sugarの絵も示されている。

Labeling & Nutrition > Changes to the Nutrition Facts Label
JAMA Network | JAMA | The Revised Nutrition Facts Label:  A Step Forward and More Room for Improvement
JAMA Network | JAMA | Dietary Guidelines for Americans—Eat Less Sugar
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