2016/12/12

過去のデータを読み解き、現代に示唆を得る

大学のときデータ分析の面白さに目覚め、気がついたら職業になっていた。不思議なものだ。

大学で医用工学を専攻した当初は、実験がやりたくて医療系のデータ分析に時間を割くとは考えてもいなかった。健診データの分析には相当手こずった。当時の先輩に「こんな分析、やりたくない」と愚痴をこぼし迷惑をかけたが、その先輩から探究心とひたむきに取り組む姿勢を学べたことは、大きな財産である。

データ分析の面白さのひとつは、過去を読み解くことだ。データを計測した瞬間から、そのデータは(計測のエラーも含め)変わらない事実となり、過去のものとなる。その過去に対し、真摯に向き合い紐解くことで、何を学ぶことができるか。この分析の時間は何事にも代え難い貴重なものである。(・・・にも関わらず、最近は仕事が溢れてしまって、多くの方にご迷惑をかけている状況ゆえ、分析に追われてしまっているのが実情だが)

今週は海外調査の仕事でワシントンDCに。結局、こっちに来ても分析ばかりなのだが、その合間、時差ボケ修正のため博物館などに行ってきた。National Archivesの建物の前にStudy the Pastの石像があった。Archivesの建物の前にあるのが意義深い。

ワシントンDCのNational Archivesにある「STUDY THE PAST」の石像
同じく「WHAT IS PAST IS PROLOGUE」の石像
初心を忘れず、データ分析をしようと思った。