2017/01/04

赤だれを見つける

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

年末に地方創生に関するデータ分析の本を読み、大晦日に伊豆大島に帰省し、1日に東京に戻ってきた。

そのタイミングで読んだ記事がこれ。

伊豆大島が「ゴジラ」に頼る、残念な思考 (1/7) - ITmedia ビジネスオンライン

シン・ゴジラ像のことはニュースになっていたのでご存知の方もいるかもしれない。そのシン・ゴジラ像の是非はともかく、伊豆大島は、東京から船で2時間弱、調布から飛行機なら30分もかからずに行くことができ、非日常の大自然を満喫できるところだ。三原山にただ登るだけでも、外輪山、内輪山、噴火口を見ることができる(遊歩道レベルに整備されている)。ミュージックビデオの撮影などでも使われる裏砂漠はどこか他の星のような景色が広がっている。

今回は表砂漠の赤だれ(下の写真)に行ってきた。道案内の看板がないどころか、道すらない表砂漠を歩かなければならないが、絶景を見ることができる。

伊豆大島 三原山の赤だれ
この赤だれは、観光地化されていないことからも分かるように、島民には良さがあまり認識されていない。また、赤だれのそばには、外輪山から滑れた当時世界一の滑り台の遺跡があるのだが、これもまた、何も看板もない。

島民にとっての日常は、非島民にとっての非日常であり、何に価値があるのか把握しようと思ったら、外部の目(もしくは視点の移動)が必要だ。

弊社が行っているデータ分析は、まさに、組織外の人間が『外部の目』としてデータを見ることで、違った観点から、問題点や価値のある点を探すことが重要な目的のひとつである。

今年はデータ分析を通じて、医療の「赤だれ(外部の人間ならではの視点で気づく問題・価値)」を探す努力をしていきたい。





余談だが、伊豆大島は、非日常的な大自然に加え、金目鯛や伊勢海老のようなメジャーな魚介類はもちろん、サビやめっかり、せせりなど、なかなか他所ではお目にかかれないご当地ものまで、おいしいものの話題は尽きない。また、大自然を堪能しながら、平地とアップダウンを自在に織り交ぜられることから、自転車やランニングなどのトレーニング合宿にも最適と言われている。ぜひ一度、伊豆大島へ!