2017/05/24

『データベース自体が貧弱なままでは競争優位性はすぐに失われる』はデータの資源化と同義

昨日、機械学習の話題を書いたら、ちょうど週刊医学界新聞に、松尾先生と宮田先生の対談の記事が載っていた。

医学書院/週刊医学界新聞(第3224号 2017年05月22日) 【対談】人工知能×医療 世界と勝負するための大局観を実装する 松尾 豊氏(東京大学大学院 工学系研究科特任准教授) 宮田 裕章氏(慶應義塾大学医学部 医療政策・管理学教室教授) 医学書院/週刊医学界新聞(第3224号 2017年05月22日)
まさに昨日の話題と同じ点が指摘されていた(以下の引用参照)。
松尾 実際に見学すると勉強になるし,画像診断や薬剤管理など,さまざまな場面でAI活用の可能性を感じました。一方でショッキングだったのは,採用しているITシステムの使い勝手が悪いことです。同じような情報をあちこちに入力して,データが紐付いていない。「多忙にもかかわらず,なぜこんな無駄なことに貴重な時間を使っているのだろう?」と,素朴な疑問を感じました。 
宮田 今は病院あるいは部署ごとにシステムが違うなどデータベースがタコツボ化していて,インフラ構築のコストはかかるし,データの収集・分析も難しい状況にあります。AIによってイノベーションを起こしたとしても,データベース自体が貧弱なままでは競争優位性はすぐに失われるでしょう。ICTプラットフォームの構築は,重要な課題です。
引用した箇所以外も大変興味深い内容だった。