2017/05/31

高齢化が進んだ日本の情報が価値を生む

介護施設における予期しない死亡者数の推移に関する研究の話題。

Study reveals increase in premature deaths of nursing home residents in Australia Study reveals increase in premature deaths of nursing home residents in Australia
オーストラリアで、10年前と比較し施設での予期しない死亡者数が大幅に増えているらしい。

世界初の調査結果らしいのだが、人口動態調査(人口動態調査|厚生労働省)の死亡場所(老人ホームと介護老人保健施設)と死因(不慮の事故)の人数で、グラフを作ってみた。

直近の2015年データ(2016年公表)を用いている。直近のデータだけで年次推移を見ているので、2012年以前は5年間隔になってしまっているのはお許しを。


増えてる。(おそらく、自分が今グラフにして知っただけで、この領域の人達にとっては常識なのだと思う・・・。補足すると、増えていることが単純に悪いのではなく、割合で評価しなければいけないし、時代とともに受け入れている対象者が変わっている可能性もあるので、割合で評価することも単純ではないはず)

そして、この研究をしているオーストラリアの教授が次のように述べている。
“Improving the quality of care for nursing home residents requires a better understanding of how, why, where and when they die. The global population is ageing rapidly, and the need for aged care services is consequently increasing,” Professor Ibrahim said. 出所: World first study reveals increase in premature deaths in Australian nursing homes - Monash University



日本でこのような研究をされている方であれば当然のことなのだろうが、あらためて、高齢化の進んだ日本から、この領域で世界に向けて情報発信するは極めて価値が高く、また世界が情報を欲しているのだと理解した。