2018/01/25

病床利用率の長期推移の要因に迫れたか?

CBnewsに記事を掲載いただいた。短冊が出てきたタイミングゆえ、関心事ではないかもしれないが、お読みいただけると幸いだ。

改定で病床利用率の低下は避けられない - CBnewsマネジメント 改定で病床利用率の低下は避けられない - CBnewsマネジメント

1点、補足。以下の文章は若干不適切だった。「たまたま」ではない。
1年間で最も寒い時期である今(1月下旬)は、たまたまベッドが埋まっている病院が多いかもしれないが、大きい流れを見ると、ベッドは埋まらなくなってきている。
冬は夏に比べ2割から3割、死亡者数が多い(沖縄は1割くらいの違い)。死亡者数が多いことが病床利用率の高さと直結するわけではないが、急性期病院の機能を考えれば、無関係ではない。この時期は病床利用率が高く、夏の時期は利用率が低くなるのが一般的と言える。ゆえに、さきほどの自分の記事の引用した部分は「不適切」だった。

死亡者数の都道府県別季節変動(赤線:沖縄県) 人口動態統計を基に作成
先月の沖縄でのセミナーで「沖縄県の病床利用率が高い理由」を説明したときに用いた資料

今回のCBnewsの記事は、先月の下記ブログがベースになっている。
病床種類によらず全国的に見られる病床利用率の低下

死亡者数の季節変動については、下記が関連する内容。
冬は多くの人が亡くなる⇒本当(ただし沖縄を除く)
データでモザイク画
葬儀屋はそろそろ最も暇な時期に突入するはず・・・

また、CBnewsの記事中で言及した沖縄の罹患率の違いが影響しているかもしれないけど・・・というのは、以前、下記で言及している。
地域差を可視化する(Special Report)

余談。明日(今日か)の資料作成に行き詰った。短冊の内容をどこまで盛り込むべきか・・・。参った。